アラフィフナース♥️はな子の部屋

アラフィフでナース復活、3人息子の母の日々の奮闘日記

高校1年生 はっちゃん その2

はっちゃん その2♥️はな子です

 

「やっぱり眠れなかったよ」と、午前2時。

はっちゃんは、

突然入院直前からの話を始めました。

 

「おれさー、風邪が治んなくてここを(わが病院)紹介されてさ~、ちょうどお腹すいていたから、母さんに寿司を食ってから病院行きたいと言ったんだけど、ダメだ❗と言われて連れてこられてさ~、

今思うと、そんとき、寿司食ってから入院すりゃよかったよ。結局今まで食べられず、最悪だよ~」と。笑顔でした。

 

そのあとは、病院でのあれこれ、担当医、私を含めた看護師、共に闘っている仲間なんかのたわいもない話で盛り上がりました。

そして、突然、はっちゃんは私に聞きました。

 

「オレ、いつまで生きられる?」

 

はっちゃんの状態は、いつ何が起きてもおかしくない危険な状況でした。

白血病細胞は、容赦なく彼の身体にたくさん住みつき、治療効果も全くない状態でした。

 

「みんなさぁ、教えてくれないんだよ。先生も(主治医)、受け持ちの看護師さんも、親も、、治療をして様子見たら、、ってさ。

おれ、初発のときと身体が違うのはよくわかってるんだよ。同じように薬を使っても全然楽にならない、、

それにオレにはドナーいなかったし、、今もいないし、、どんにもなんねーよ、、

ね、死ぬんだよね」

 

私の目をまっすぐと見つめていました。

 

私を信じて話をしてくれている

本当のこと、、

 

その前に私の目から涙が出てしまいました。

暗い部屋のなかだったので、ヤバイと思い、目を反らし、

 

「そんだけ身体がしんどいんだね。」

 

これを言うのが精一杯でした。

 

「はっちゃんは、今何がしたいの?」

 

彼は

「家に帰してほしい。家に帰りたい」と。

 

「じゃあ、先生にお願いしてみるからね」

と。

 

「はな子さん、ありがとう。

明日はさ、髪を切ってよ😁スッキリしたい」

 

そして、あることを言われました。

 

 

 

その3へ 続く