高校1年生 はっちゃん その2
はっちゃん その2♥️はな子です
「やっぱり眠れなかったよ」と、午前2時。
はっちゃんは、
突然入院直前からの話を始めました。
「おれさー、風邪が治んなくてここを(わが病院)紹介されてさ~、ちょうどお腹すいていたから、母さんに寿司を食ってから病院行きたいと言ったんだけど、ダメだ❗と言われて連れてこられてさ~、
今思うと、そんとき、寿司食ってから入院すりゃよかったよ。結局今まで食べられず、最悪だよ~」と。笑顔でした。
そのあとは、病院でのあれこれ、担当医、私を含めた看護師、共に闘っている仲間なんかのたわいもない話で盛り上がりました。
そして、突然、はっちゃんは私に聞きました。
「オレ、いつまで生きられる?」
はっちゃんの状態は、いつ何が起きてもおかしくない危険な状況でした。
白血病細胞は、容赦なく彼の身体にたくさん住みつき、治療効果も全くない状態でした。
「みんなさぁ、教えてくれないんだよ。先生も(主治医)、受け持ちの看護師さんも、親も、、治療をして様子見たら、、ってさ。
おれ、初発のときと身体が違うのはよくわかってるんだよ。同じように薬を使っても全然楽にならない、、
それにオレにはドナーいなかったし、、今もいないし、、どんにもなんねーよ、、
ね、死ぬんだよね」
私の目をまっすぐと見つめていました。
私を信じて話をしてくれている
本当のこと、、
その前に私の目から涙が出てしまいました。
暗い部屋のなかだったので、ヤバイと思い、目を反らし、
「そんだけ身体がしんどいんだね。」
これを言うのが精一杯でした。
「はっちゃんは、今何がしたいの?」
彼は
「家に帰してほしい。家に帰りたい」と。
「じゃあ、先生にお願いしてみるからね」
と。
「はな子さん、ありがとう。
明日はさ、髪を切ってよ😁スッキリしたい」
そして、あることを言われました。
その3へ 続く